2012年3月17日土曜日

アンプに・鳴門スピーカに魂を・・・。

お久しぶりです。管理人は生きております。
2月はとくにコレといった出来事がなかったので
更新しませんでした。


ひと月の空白が開きました。
前回の記事で書いたスピーカを改造しました。
改造といってもスピーカーユニットを変えただけです。

使用したユニットはこちら
















「TangBand W3-582SC」です。

リングダクトスピーカに使用したユニットもこのTangBand製です。
安い割に品質が良いのが特徴です。

W3-582SCはヨドバシドットコムで一個2280円でした。
本体価格はコイズミ無線のほうが安いのですが
住んでいる地域が地域なので送料で高くついてしまいます。

コーンの素材はポリプロピレンです。
紙に比べると繊細な音は出にくいですが
太い音を出してくれます。
高音域よりは中低音がよく出ると思います。

これをスパイラルホーンに取り付けます。

まずは前面のバッフルの加工です。
のこぎりで穴を太くします。
はめるとこんな感じ。












特に面白いことはありませんね(笑)

左右同じようにバッフルに取り付けて本体に装着!















見た目の好みは分かれると思いますが管理人はいい
面構えだと思います。

早速試聴。
エージングが進むに連れて音が良くなるそうですが
とりあえずいきなり大音量で鳴らしてみます。

前面のバッフルはボルトで固定しているだけなので
本体とバッフルの隙間にフェルトを貼ってあります。
片方のスピーカだけ。

フェルトを貼っていない方はバッフルの隙間から
ガタガタと振動する音が聞こえます。
このままでは聞くに耐えないのでフェルトを貼ることにしました。















フェルトを貼ると音のビビリはなくなりました。
このサイズでもスパイラルのおかげで聴きやすい低音から
中高音までバランスよく音を響かせてくれるので
もう十分満足なのですがエージングでどんなふうに音が
変わっていくのかが楽しみであったりもします。

単に低音の迫力だけで比較すればウーファーには及ばないですが
低音~中音にかけての聴きやすさはフルレンジ一発の方が
有利な気がします。

高音はツイーターがあれば・・・なんて言いません!!



で・・・。
今回の記事の中心はこれからなんです。。

 トランスを使用した 
TDA1552Qアンプの電源自作


アンプを作ったときはとりあえず鳴ればよかったので
電源は小型のスイッチング電源を使用していました。
















スイッチング電源は小型で高効率・低発熱といいこと尽くめなのですが
オーディオ機器で使用するにあたって欠点があります。

スイッチング電源は高速で電流を流したり止めたりするので
どうしても高周波のノイズが発生してしまいます。
また出力される電流が完全な交流にならないのも問題です。

高級なスイッチング電源は様々な対策がしてあるのでこのような問題は
起きにくいようですがやはりトランス電源のほうが電流はきれいだそうです。

●使用した部品
・ トランス HT-122
梅沢無線電機 1890円

以下秋月電子で購入
・三端子レギュレーター LM7812CV 
150円
・ショットキーバリアダイオードブリッジ 60V15A
200円
・積セラコンデンサー 50V0.1μF
100円
・電解コンデンサー 35V1000μF
200円

















右から順に下にあるのが三端子レギュレーター、ヒューズ、ダイオードブリッジ。
上はTO-220用放熱器、ヒューズホルダー、汎用放熱板




簡単な配線図











非常に簡単な図なのですがこの図の通りに組み立てれば出来てしまいます。

スイッチは説明するまでも無いですね。
定格さえ守っていれば問題はありません。
使用するアンプ・スピーカにもよりますが
TDA1552Qのアンプと12W8Ωのスピーカの組み合わせだと
かなりの音量で鳴らしても1次側に流れる電流は150mA程度です。

よってヒューズも0.1~0.2A程度のもので問題ありません。
切れるようだったら大きいものにします。
管理人もヒューズの選定の仕方や溶断の特性がよくわからないので
なんとも言えません・・・。

トランスは1次側の100Vのところに接続します。
厳密にはコンセントにも極性がありコンセントの穴が長いほうが
コールド(アースされている)でこちら側をトランスの0Vのところに
つなぐのがいいみたいです。

ただ配線ミスでコールドとホットが逆になっている場合もあるそうなので注意を。
検電ドライバというものを使えば調べることができます。


降圧されたAC12Vはダイオードブリッジの「~」というマークが書かれたところに
接続します。
ダイオードブリッジは交流を全波整流します。
ダイオードブリッジにもいろいろな種類がありますがオーディオの
アンプに使うのであればショットキーバリアダイオードがベストです。

全波整流しただけではまだ脈流なのでこれを電解コンデンサーと
三端子レギュレーターを使ってより完全な直流にします。
三端子レギュレーターは発熱するので放熱板をつけておきます。















足のところについている積セラは発振を防止するためです。
これは必ずつけておいたほうがいいです。

電解コンデンサーなどすべての部品をつけるとこんな感じになります。


汚いですね。
とりあえず完成したのでアンプに繋ぎます。

・・・・
!!


スイッチング電源とはだいぶ違います。
一番驚いたのが音に立体感が出たことです。
電源だけでここまで変わるとは予想できませんでした。
もう元のスイッチング電源には戻れません。。。

↑なんて書いてありますが、しばらくして聴いてみると
はっきり言って違いは全くわかりません(笑)
12Vの鉛蓄電池を電源にしても、安定化電源で9Vからmaxの16Vまで変化させても
違いはわかりません。
自作特有の超(?)プラシーボ効果だったのでしょう・・・。

しばらく鳴らしていてわかったこと。
・三端子レギュレーターはあんまり発熱しなかった。
ほんのり暖かいくらい。これなら大丈夫です。安心。

ただし発熱量は流れる電流で変わってくるので
一概には言えません。
TDA1552Qのアンプであれば今回の部品で全く問題は無いです。

ますますアンプの世界にはまってしまいました。
自作電源に自作アンプ、更に自作スピーカで聴く音はお金では買えません。
いい気分です。

それでは。
実際に作るときは自己責任でお願いします。