所在地:〒851-1315 長崎県長崎市高島町
訪問日:2024年4月27日
言わずと知れた有名な島。上陸するには各社が企画するツアーに申し込む必要あり。
整然と隙間なく建設され、そして風化が進んだ数々の建築物が過去の栄光と衰退を静かに伝えてくる。これだけの規模の人工物がそのまま放置され、朽ちていく姿は異世界というのにふさわしく、不思議と惹かれものがある。また、刻一刻と風化が進んでおり、同じ景色は二度と見られないところにも趣がある。
実際に住んでいたガイドさんが、軍艦島独特の生活様式を実体験に基づき軽妙に説明してくださり目の前の風景と当時の様子が融合する。
時に炭鉱現場で発生した悲しい事故の様子の生々しさは心に刺さるものがある。現代の生活豊かさや安全は、先人たちの苦労と犠牲の上に成り立っていることは心にとどめておくべきだろう。
最盛期には1平方kmあたり83,600人と、東京都の9倍以上のとてつもない人口密度、6畳1間の部屋に家族全員が住んでいたなど、最近の人からすると息苦しさを感じてしまいそうである。
しかし、当時日本のテレビ普及率が10パーセント時代に軍艦島におけるテレビ普及率は100パーセントであり、金銭的な余裕もあいまって賑やかで充実した生活を営んでいたことがうかがえる。
廃墟が好きな人もそうでない人にもおすすめの場所。
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