2017年2月15日水曜日

チタンコーン「W4-1337SDF」

自作バックロードホーンをグレードアップさせるため,前から気になっていた
10cmチタンコーンのユニットを購入しました.
W4-1337SDF

TangBandのW4-1337SDFです.これでTangBandのユニットは3台目です.
実は,自分の自作スピーカで10㎝ユニットを使用するのは初めてです.
(高専の時,販売するために製作したスピーカでは使用したことがあります)

コイズミ無線の店舗で購入したのですが,実物をみるとすごく大きく感じます.

外観.

非常に頑丈そうなアルミダイカストフレームです.重量も1.8kgとヘビー.
マグネットも非常に大型で,奥行きが76mmあります.そのため,そのままでは今使ってる箱に入りません.バッフル板を厚くして対応するつもりです.

ターミナルは金メッキです.チタンコーンとなるとメーカーもプレミア感を出したいのでしょうか.
ちなみにW3-582SC,W3-1319SAは金メッキではありません.

ダンパーの色が黒いです.たいていのスピーカは茶色なのでなんだかおしゃれです.
外からは全く見えない部分ですけど.

駆動力が強そうで,Qts(Q0)も0.34と低いため,バックロードホーンには向いているのではないかと予想.
グラフを見るとハイ上がりな感じがします.

どこまで低音が伸びてくれるか期待しています.すごい期待しています.
コイズミ無線では売れ筋のようですが、日本のサイトやブログでは、使用レビューが
少ない印象を受けます。ただ、海外サイトのレビューを見ると、評価は非常に高いようです。
あまりに期待しすぎると,「あれ?おもったよりも・・・」となりかねないので
ほどほどにしておきます(笑)

それにしても、いいルックスだ!


2017年2月14日火曜日

山梨徘徊

友人の車で桃源郷,山梨県を徘徊しておりました.

とにかく,標高が高い県です.発動機のない乗り物ではとても行く気になれません.
ローディーの方々は燃える(であろう)勾配が続きます.
勾配とPENTAXブルー

気圧が低いため,コンビニで売っているポテチ袋,カップラーメンが明らかに
膨らんでいます.面白い.

山中湖では,見事な逆さ富士.まさか拝めるとは思いませんでした.
若干波が立っていますが,鏡のように平らだともっとくっきり見えるのでしょう.

山中湖に写る富士山

湖畔には氷が打ち上げられていました.案外融けないものなんですね・・・.

人間のガソリン,湧き水が飲み放題です.うらやましい.

大月影トンネル
本来ですと,トンネル内を歩けるのですが,あいにく進入禁止となっていました.
どうやら,劣化に伴う漏水があったのが原因だそうです.仕方ない.


勝沼ぶどう郷駅.
小さい駅ですが,やはり北海道の駅とは違い,ちゃんと人気があります.

EF64.非常に状態がよいです.

これ,置く場所によってはすぐに落書きされたり,ガラスが割られたりするのですが,
そういったことはなさそうです.

赤富士の湯の露天風呂から,夕闇にとけていゆく富士山をみて終了.
美しき日本の風景を堪能した,最高の一日となりましたとさ.

寒さは素晴らしいです.
適度に過酷な環境だと,無駄に人が多くないので酸素不足に陥ることもなく
大変過ごしやすいですね.

2017年2月11日土曜日

音工房Zの試聴会に行ってきました.

 先日,埼玉県草加市にある「音工房Z」さんにお邪魔して,
スピーカの試聴をしてきました.

音工房Z」さんは,オーディオに関する有用な情報を公開しているほか,
様々なキットやアクセサリを販売されているため,スピーカ自作に興味が
ある方であれば,聞いたことがあるかもしれません.
スピーカの自作に興味がない方には,ききなれない会社だと思います.

ここでは,定期的に自社製品のスピーカの試聴会を開催しており,今回は2月4日行われたそれに行きました.

試聴した主なスピーカは,次の4台です.
・Z700-FE108Sol
・Z1000-FE108Sol
・D101Sスーパースワン
・Z701-Modena(バックロードバスレフ)

左から,Z701,Z800,Z1000,Z700,D101S

今回メインとなるのはZ700-FE108Solで,担当の方から開発コンセプトと構造に
関する簡単な説明の後,用意されたいくつかの音源を再生し,スピーカを切り替えて
違いを確かめました.

私は,部屋の端にいたので,理想的なリスニングポジションではありませんでしたが,
ホテルカリフォルニアの打楽器の低音は,軽い低音ではなく,しっかりと重く響く低音でありました.
10㎝のフルレンジユニットだけで,ここまで奏でられるのはエンクロージャーの設計が
非常に優れているからでしょう.

一番,フルレンジの良さを感じたのは津軽三味線のソースです.
普段,卓上サイズのバックロードで音楽を聴いていますが,フルレンジのバックロードは弦系の楽器が生々しく聞こえると個人的には思います.
弦の引掻く音,弾く音がはっきりと聞こえます.

次に,試聴する方々が持参した音源を聴くことになりました.
ほかの方が持って来ていた音源は,ほとんどがオーケストラやジャズなどでしたが,
私が持っていったのは,幽閉サテライトの「レプリカの恋」という曲.
少々抵抗がありましたが,聴きなれており,ボーカルの響きと低音の締りを確かめたかったのでこれにしました.
いつも聴いている,小型のバックロードでは,イ音とウ音がリバーブしたように聞こえるので,それがどう聞こえるのかすごく気になりました.
(リバーブ自体は嫌いではないです.)

ソース.レプリカの恋

このジャケットを見られるのは少し恥ずかしい・・・
たぶん,試聴室にいる全員から変わった曲だと思われたでしょう.

さすがに,軍歌を聴くのはちょっと憚られるのでやめました^^;

リスニングポジションを真ん中に移動して,いよいよ自分の持参したソースを
聴きます.
素直な感想を述べると,能率が高く中高音が際立つため(ハイ上がり?),ボーカルは元気よく聞こえますが,低音は若干弱めに感じました.
ホテルカリフォルニアのような低音を少し期待していたのですが・・・.
BHはソースを選ぶというのはこのことなのかもしれません.もちろん,ポジションによる影響もあるとは思います.

リバーブの方は思っていたほど気にならなかったので,いわゆるホーンの癖は抑え
られている印象を受けました.
もっといろんな音源をじっくり聞かないと難しいところではあります.

会社の方も,普段のテストでこういった音源を使用することは少ないとのことでした.
ある意味,お互いにいい刺激になったかもしれません(笑)

ちなみに.長岡鉄男先生の名機である,スーパースワンでも聴きました.
間違いなく,キレがよくて情報量が多いのですが,音源によっては好みが
分かれそうです.

 このソースにベストマッチするフルレンジのスピーカを問われたら,
たぶんZ701でしょう.
エンクロージャーの設計の良さもさることながら,使用されているユニットである
TangBandのW3-582SCは,張りのある音と,8㎝の口径からは想像できないほどの低い音が出ます.
私もこのユニットを所持していますが,コスパの優れたユニットであることを改めて認識させられました.

非常に刺激を受けた有意義な試聴会となり,スピーカー作製欲がわいてきて
しまいました.
時々,いい部屋でいいスピーカーを聴くのは大切なことです.
音工房Zさん,ありがとうございました.

ではまた.