2011年10月31日月曜日

Making

秋真っ只中ですね。まもなく冬です。
初雪は例年よりも早く降りましたが、その後の冷え込み具合は
比較的穏やかな気もします。
テストが終わったあとは思う存分サイクリングに行くつもりだったのですが・・・
学校祭の準備が忙しくて殆ど何もできませんでした。

ただ、今回の学校祭の準備活動は非常に有意義なものでした。
機械科でいろんな製品を作って売るというというのが毎年ありまして、
管理人はスピーカを作りました。

これが楽しい。
もはや先生の趣味が丸出しです^^;
永遠の高専生です。
その製作したスピーカがこちら↓













その名も「リングダクトスピーカ」

詳しい構造などはこちらのサイトに出ています。
http://diy-sound.net/contents/ringduct_01.html
このスピーカを製作するというものです。


はじめに共振周波数を定めなければなりません。
共振(共鳴)は物体の固有振動数に近づくと起こり、振幅が増大されます。
要は何HZで振動数が増大するようにするかを決めるということです。
共振周波数は体積、穴の径などで決まります。

今回は共振周波数が100Hzになるように設計し製作をしました。
100Hzと言われてもあまりピンとこないかもしれませんが
よく車外に漏れている「ドンドン」と響く低音が大体100Hzです。

●部品類
・スピーカユニット
W3-1319SA













直径は8cm,振動版には竹繊維が使用されています。
インピーダンスは8Ωです。

切断後の木板

















材料はパイン集成材です。
レーザー切断機で丸く切り出します。

切り出した板














これを外筒と内筒に分けて重ねて接着します。

















レーザー切断なので切断面が焦げています。
このままでも味があっていいのですが、接着の段階で
筒が偏心してしまったのでやむなく旋盤で切削することに。














当然ですが偏心しているので、四爪チャックで固定しなければなりません。
本当にズレていてひどい所では3mmもぶれていました。
さらにさらに木の板を重ねて接着しているので、場所によってブレが異なること。
芯出しの作業は苦労しました・・・。

ダイヤルゲージで芯出しするとかえって失敗してしまうので、
トースカンで芯出ししました。

表面が削れるとこんな感じ。














旋盤で木材を切削するのは初めてですがなかなか大変です。
チャックで締め付けるときも、むやみやたらに締め付ければ木が割れてしまいますし
剛性があるわけでもないので、回転数も最低にしなければなりません。
非常に時間がかかります。
さらに切りくずが油を吸ってネジ山などにたまるのでエアーダスターを使って
定期的に除去してやる必要があります。

表面をバイトで切削したあとは、ヤスリがけ→ニス塗りです。(適当)

内筒にスピーカユニットを取り付けたら、外筒にうまく取り付けます。












全部の取り付け作業が終わるとこんな感じ。










鳴らしてみた・・・
木で作っているので音が柔らかいです。
市販のスピーカではなかなかない音です。
僕的にはこれで満足できる音質です。
まだエージングが済んでいないので鳴らしているうちに音に深みが
出てくると思います。

製作は以上です。
管理人も個人で作りたいです。
木材だと製作が大変そうなので塩ビ管で作るのがベターかと。
木に比べればチープな音になるでしょうけど構わないです。


おまけ

アンプ


これは先生が製作したものです。
贅沢にコンデンサーはすべてブラックゲート。
今は手に入らないレア物ですが、先生は学生時代に買いだめしたそうです。
市販のアンプに比べると高音が豊かになった印象を受けます。
アンプも自作しようかな・・・。
ではまた。

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